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座席

東京を走る電車のほとんどの座席は、1人分がくぼみで明確になっている7人掛けロングシートだ。このくぼみが2人分くらいのスペースを確保しようとする無礼な人をうまく排除する。しかし、この1人分のスペースは非常に狭い。おそらく、快適に感じられる限界点は、ロングシートに座った全員が細身の男子高校生の場合までではないだろうか。メタボリック体型のサラリーマンが2人以上混じれば、隣からの圧力に苦痛を感じて座ったことを後悔した経験がある人は少なくないのではないのだろうか。通勤ラッシュばかりを考慮して、無理にたくさん座らせることだけのために設計されているように感じる。電車本来の役目は、「我慢しながらの移動」ではなく「快適な移動」のはずだ。

電車の中はスマホを使用する人だらけだ。「電車に乗っている時間=ネットにつながっている時間」と言ってもいいくらいになってきた。メッセージを打ったり、画面をスクロールするためには、自然とひじが1人分のスペースの外に出てしまう。つまり、スマホを使用するメタボリック体型のサラリーマンのシルエットを設計図面に配置しながら検証すべきなのだ。世界に誇る日本の鉄道がこういった社会的な変化に敏感に対応できていないことが非常に残念だ。

2020年の東京オリンピックまでには東京のすべての電車を6人掛けロングシートに変更して、1人分のスペースを現状の117%にするべきだと思う。そうでなければ、オリンピック招致での堂々たるプレゼンが「おもてなし詐欺」だったと世界から批判を受けることになるだろう。