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基本

日本の義務教育では9年間かけて色々なことを学ぶが、そのほとんどが大人になってから役に立っていないのが現状だ。例えば、漢文、微分積分、科学反応式、鎌倉時代などは、特殊な分野のスペシャリストとして仕事をしている人以外は必要とされる状況はほとんどないのではないだろうか。義務教育とはどんな分野に進んだとしても、そこそこ役に立つような基本の能力や知識ばかりを養う教育過程だと思っていたが、実際は全く違っていた。

一般的に社会人になってからも活用できる機会が多いのは英語だ。日本には社会人を対象とした膨大な数の英会話学校や英語教材が存在する事実が、即戦力にならない教育過程であることを立証していると言っていいだろう。そもそも、文法と発音が違いすぎる日本語を母国語にする日本人にとっては、あれだけの量の文法や単語を短期間で詰め込むことに無理があるのかもしれない。もし、中学教育では実用的な簡単な単語で構成された一行程度の英文だけに限定して聞き取りと発音ができる訓練だけに専念していれば、違った結果になっていたのかもしれない。街で外国人に話しかけられた一行程度の英文さえも聞き取れなくて、ビジネスの場で使える英語につながっていくはずがない。

サッカー少年は、ボールを止める蹴るの練習を毎日何度も何度も繰り返すことで、基本の力をつけていく。辛うじてボールを止められるくらいのレベルで、システムや戦術を詰め込まれても全く吸収することはできない。どんなに速い英語で道を聞かれてもリラックスして答えられる骨太な基本の力が重要なことに日本の教育者はそろそろ気づくべきだ。